「オープンマリッジ」は現代夫婦の救世主か?【合意と信頼の新形態】浮気・不倫との決定的な違いと、成功に必要な3つのルール - 水谷祥平


by MizuSho

「オープンマリッジ」は現代夫婦の救世主か?【合意と信頼の新形態】浮気・不倫との決定的な違いと、成功に必要な3つのルール

「オープンマリッジ」は現代夫婦の救世主か?【合意と信頼の新形態】浮気・不倫との決定的な違いと、成功に必要な3つのルール

結婚とは「一対一の排他的な関係」である—この常識が、今、大きく揺らぎ始めています。近年、従来の結婚観にとらわれない新しい夫婦の形として「オープンマリッジ」が注目を集めています。

オープンマリッジとは、夫婦としての婚姻関係を維持しながら、お互いの合意のもとで、配偶者以外との恋愛や性的関係を自由に認める関係性のことです。

この概念は、一見すると「公認の浮気」と誤解されがちですが、根底にあるのは究極の信頼と自立です。本記事では、オープンマリッジが選択される背景、最大のメリットと潜むリスク、そして日本で議論を呼んでいる実態について、深く解説します。


オープンマリッジとは? 不倫との決定的な違い

オープンマリッジと、法的に問題となる「不貞行為(不倫・浮気)」との最も大きな違いは、「夫婦間の事前の、かつ誠実な合意」の有無です。

特徴オープンマリッジ浮気・不倫(不貞行為)
前提条件夫婦間の相互理解と合意がある合意がなく、一方的または隠れて行う
信頼性外部の恋愛・関係について報告・対話義務がある夫婦間の信頼を裏切る行為
法的リスク合意があれば慰謝料請求の対象外となる(※ただし裁判所の判断による)離婚事由となり、慰謝料請求の対象となる

オープンマリッジの外部のパートナーは「サテライト・パートナー(衛星パートナー)」と呼ばれ、夫婦関係(プライマリー・パートナー)が第一であることを前提に、互いの感情を尊重し合います。


オープンマリッジを選択する3つのメリット

オープンマリッジは、夫婦関係の課題を補完し、個人の自由を尊重する新しい解決策となり得ます。

コミュニケーションの向上: 成功させるには詳細なルール作りや感情の正直な報告が必須となるため、逆に夫婦間の対話が深まり、信頼関係が増すケースも少なくありません。

結婚の安心感と個人の自由の両立: 結婚がもたらす社会的・経済的な安心感を維持しつつ、恋愛や性的欲求の自由を抑制せずに満たせる。特に長期間のセックスレスに悩む夫婦にとっては、関係を維持するための有効な手段となり得ます。

夫婦間の不満・ストレスの軽減: 結婚生活で生じた不満や、満たされない欲求を配偶者にぶつけるのではなく、外部で解消できるため、夫婦間のストレスを溜め込みにくい


成功のための3つのルールと潜むリスク

オープンマリッジは高度な関係性であり、成功のためには従来の結婚よりも慎重な感情のコントロール対話が必要です。

成功のための3つの必須ルール

感情の正直な報告: 嫉妬や不安といったネガティブな感情が湧いたときは、隠さず正直にパートナーに伝える義務を負う。

夫婦生活の優先: 外部の恋愛がどれほど魅力的でも、家族生活と婚姻関係が第一優先であるという境界線を厳守する。

具体的な契約(ルール)の策定: 「体の関係はOKか、キスはどうか」「家族行事への影響は?」「避妊や性病対策」など、細部にわたるルールを事前に書面で合意する

    潜む大きなリスク

    最も深刻なのは、どちらか一方が外部のパートナーに本気で恋をしてしまい、夫婦関係が修復不可能になる関係破綻リスクです。また、日本では「ただの浮気」と見なされやすく、周囲の理解を得にくいため、子供がいる家庭では特に慎重な対応が求められます。


    究極の「誠実さ」が試される関係性

    オープンマリッジは、独占や束縛から解放された自由な形に見えますが、その実態は、嫉妬や不安といった人間の根源的な感情を冷静に見つめ、夫婦間で誠実に対話し続けるという、究極のコミットメントが要求される関係性です。

    近年、有名YouTuberのヒカル氏がオープンマリッジを宣言して炎上した事例からもわかるように、日本ではまだ社会的な理解は道半ばです。しかし、多様な価値観が認められる現代において、オープンマリッジは、夫婦双方が自分らしく生きるための、一つの選択肢として今後も注目され続けるでしょう。

    あなたは、この「究極の自由」と「究極の誠実さ」を両立する新しい結婚の形について、どう考えますか?

    Categories
    Society & Economic Trends
    Tags

    by MizuSho